日本におけるリーガルテックは、これまで“企業の業務効率化”を主軸として発展してきました。
契約書レビューの自動化、リーガルリサーチの高速化、社内法務のデジタル化──。確かに、それらは重要な技術革新です。

しかし、私たちが注目したのは、そこではありませんでした。

私たちのリーガルテックは、「弁護士に相談する前」にある、生活者の無数の悩みや迷いにフォーカスしています。
離婚、相続、交通事故、借金、誹謗中傷.......日常の中で突然立ち現れる、暮らしと法が交差する瞬間。
法的トラブルに至る前段階には、誰にも相談できずに立ち止まる「ためらいの瞬間」が必ず存在します。
そのとき人々は、「何が正しいのかさえ、わからない」と感じながら、検索エンジンの窓に悩みを打ち込むのです。

だからこそ私たちは、テクノロジーの力で「問いを言語化し、選択肢を可視化し、判断を支える」コンテンツを設計します。
い” を、誰もがスムーズに法へと接続できる技術によって支える、まったく新しいリーガルインフラの構築を目指しています。

また、私たちのリーガルテックは、弁護士にとっても大切なパートナーとなることを目指しています。
例えばAIアシスタントによる資料生成、慰謝料や養育費などの自動計算ツール、よくある質問への自動応答など、「業務の質はそのままに、時間だけを削る」
技術支援を通じて、法律家が本質的な業務に専念できること、相談者の悩みにしっかり耳を傾けられること、依頼者の問題解決のために最適な戦略を立てられること、 裁判所との対話に集中できる環境を実現します。

人にしかできない仕事を、人がやるために。
私たちが提供するリーガルテックには、人を超えるのではなく、人を支える役割を担わせます。

私たちは、法律が「追い詰められ困った人が最後に辿り着く存在」として、ほぼ機能してしまっている社会を、静かに変えていきたいと願っています。
最後の砦としての法――それは確かに大切です。けれど、なぜ“最後”まで我慢しなければならないのでしょうか。

私たちは問いかけます。
法が、もっと早く、もっとやさしく、誰にとっても身近な存在であったなら、いくつの不安が未然に癒されていたのではないかと。
法律が“壁”ではなく“橋”になる社会を。いざという時に頼るものではなく、日常にそっと寄り添う存在としての法を。

人生の小さな岐路、誰かの沈黙の裏側、選択の余白――そこに光が届くように。
私たちは、リーガルテックという技術を通じて、「法を使うこと」にためらいを抱かせない、そんな社会の未来を描こうとしています。

今、この瞬間にも、声をあげられずに悩みを抱えている人がいます。
相談という選択肢を思いつく前に、孤独に耐えている人がいます。
私たちが目指すのは、その“まだ相談に至っていない人”のそばに立つテクノロジーです。

まだ、形を持たない不安を優しく照らし、まだ、名前のついていない悩みに、まだ、誰にも届いていなかった場所へ、そっと光をともす。
リーガルテックとは、社会にとってのインフラであると同時に、一人ひとりの「もう大丈夫だ」と思える瞬間を生む、優しい技術でもあるのです。

人にしかできない仕事を、人がやるために。
私たちが提供するリーガルテックには、人を超えるのではなく、人を支える役割を担わせます。